会場は長野市飯綱高原のアソビーバナガノパーク。長野市街地では気温30度程となるなか、熱中症対策をしっかりと行い実施いたしました。標高1000mを超える地点にある会場では、快適に研修を行うことができました。
まずは、自身の行動やコミュニケーションの特性を知るワーク、「決意表明」の振り返りを行い目標設定をいたしました。その後、チーム内で共有。
「発信力」、「傾聴力」といった「チームで働く力」や、「主体性」、「実行力」といった「前に踏み出す力」といった目標が多く出ました。
グループワークではお互いの目標達成に向けてサポートをしあいます。
グループワークは始めにASEを行いました。ASEは、「Action（実際的活動）、Socialization（社会化）、Experience（体験）」の頭文字を取った、チームビルディングや人材育成のための体験学習プログラムです。
このワークでは、グループで精神的・肉体的に負荷のかかる課題に挑戦します。参加者は互いにアイデアを出し合い、トライ＆エラーを繰り返す過程を通じて、個人の成長（個人目標）とグループの成熟（チーム力の向上）を促すことを目的としています。
課題毎にフィードバックを行います。フィードバックは、信州アウトドア研修の重要な要素です。
他者の客観的な視点を通して、自分自身の挑戦に対する評価や、行動・言動がチームに与えた影響を認識する貴重な機会となります。特に、「他者は知っているが、自分は気づいていない行動特性」を明らかにすることで、自己理解が深まります。
また、効果的なフィードバックを行うために、参加者はお互いの行動や言動を注意深く観察しながらグループワークに臨みます。相互観察と正直な評価のプロセスで、グループ内での相互理解が深まり、信頼関係を築く基盤となります。
「ゴールが見えない課題だからこそ最初の計画と時間配分が重要だった。」
「多くのアイディアが出たが時間ばかり意識してしまい、しっかりと検討できなかった。時間よりも状況確認をしっかりすべきだった。」
チームへのフィードバックを確認し次の課題に活かします。
続いてチームクッキングを行いました。チームクッキングは、調理という日常に近い活動で、完成というゴールがイメージしやすい課題です。しかし、野外で行う場合には、単に調理するだけでなく、火おこし、食材の準備、後片付けなど、多くの作業が発生します。これにより、参加者は役割分担、リソース管理、ケガなどのリスク管理そして予期せぬ問題への対応など、様々な側面で協働することが求められ、チームワークの向上に適した課題です。
各チーム2品が課題でしたが、手の空いたメンバーが余った材料で追加の料理を作るなど「挑戦」する姿が見られました。
「分かれて作業を行うため、もっと具体的な指示が欲しかった。」
「お互いの進捗が分からず無駄な時間ができてしまった。お互いに状況確認、報告をもっとすべきだった。」
といった情報伝達に関する課題が見つかったようです。
午後はこれまでのフィードバックやチームの持つ特性、課題を意識して最後のASEに挑戦。
それぞれのチームで「方向性をしっかりと決めてから課題に取り掛かる。全員が状況を理解した状態で進める。」、「アイディアは沢山出るので、論理的にまとめる。タイムコントロールも意識する。」といった目標を立てて行いました。
最後にグループ毎研修の振り返りを行いました。振り返りでは、1日を通じた互いへのフィードバックを行い、自身の学びをまとめました。それが職場のどのような場面で活かせるかといった「現場接続」を行い1日の研修を終えました。
【受講者ふりかえりから】
