「VUCA時代を生き抜く力を身に着ける」異業種参加型リーダーシップ養成研修
将来の予測が困難な時代に求められる能力を実践を通じて学んでいただきました。
信州アウトドア研修は受講企業様毎に研修プランを作成する、オーダーメイドでの実施を基本としておりますが、テーマを設定し募集型で、1社1名様からご参加いただける企業合同参加型の研修も企画しております。
2025年は春に新入社員向けにマインドセット形成を目的とした社会人基礎力向上研修と今回のリーダーシップ養成研修を企画・実施をいたしました。
信州アウトドア研修では、リーダーシップとは、役職や立場によらず、自身に与えられた役割・職責に対して主体的に発揮する行動と定義しています。
グループワークを通じて「自身の役割」という観点から、受け身ではなく「自分がどう貢献できるか」を考える意識を形成いたします。
登山等の活動を自然の中で実施することで、状況が刻々と変化する中で自ら判断・行動することで、「役割に根ざしたリーダーシップ」を体感的に学んでいただきます。
そして学びが自身の職場でどのように活かせるかを考えることで、職場での実践や、状況に応じて考える力を身に着けていただきます。
10月に実施したリーダーシップ養成研修では長野市、松本市、名古屋市の企業からご参加をいただき実施いたしました。
今日初めて会うメンバー同士まずはアイスブレイク行います。コミュニケーションが重要な研修のため、お互いに話しやすい雰囲気を作ります。

特性把握ワークでは自分自身と一緒に研修に参加するメンバーの思考や行動の特性、その強み弱みを学びます。
「飲食店ではメニューを一通り見てから決める」、「人前には立つ役はしたくないが、意見はしっかりと言いたい」
といった普段の行動の共通点を探し、お互いの特性について考えました。
それぞれメンバーの特性を知り、2日間グループワークを行う中でどのような場面が想定されるか、自身はどのような役割を果たすことでグループに貢献が可能かを考えていただきました。
その後、自身の特性を知り、職場での役割などを考慮しながら自身の成長目標を設定します。
研修目標はメンバーと共有しお互いの目標達成に向けて協力し合います。
「考えをどんどん言葉にしていきたい」といった目標や「口に出す前にしっかりと考えたい」といった正反対の目標など受講者それぞれの特性や、職場の環境を反映した目標があがりました。
1日目のグループワークはASEを行いました。ASEは、「Action(実際的活動)、Socialization(社会化)、Experience(体験)」の頭文字を取った、チームビルディングや人材育成のための体験学習プログラムです。
ASEの課題の前に他者への効果的なフィードバック(評価、改善点の指摘)方法を学びます。
課題毎にリーダーを決めて取り組みます。課題を終えるたびにリーダーへのフィードバック。
リーダーだけでなく他のメンバーもフィードバックで得た学びや気づきを次の課題に生かし、チームで成長を目指します。
また、効果的なフィードバックを行うために、参加者はお互いの行動や言動を注意深く観察しながらグループワークに臨みます。相互観察と正直な評価のプロセスで、グループ内での相互理解が深まり、信頼関係を築く基盤となります。
「リーダーとなると責任を感じて自分でやらなければと思ってしまいがちだが、得意な人に任せることも大切」
「結果的にうまくいったが、途中で状況がわからなくなってしまう場面があった。立ち止まって考えることも大切なはず。」
午後の始めはリーダーシップについての座学から。
状況に応じて求められるリーダーの行動、リーダーシップの発揮し方を学びます。
座学と午前中のフィードバックを生かしASEの課題に挑戦しました。
課題後にチームの特徴、良い点、改善点について話し合いました。
「落ち着いて考えられない場面では聞き役がいなくなってしまう。」
「チームで一つの考えに固執して行き詰ってしまう場面があった。段階を分けて考えるなど試行錯誤が必要。」
「声掛けはアイディアではなく前向きな言葉だけでも、前に進んでいる感覚になる。大切にしたい。」
ここで2日目の登山前半のミッションを発表。
登山計画の立て方を学び、チームで課題達成に向けた計画を立てます。
話し合ったチームの良い点、改善点を意識して作業を進めます。
翌日の計画が出来上がったところで1日目は終了。
前日に立てた計画に従って、地形図とコンパスを頼りに行動開始。
「前向きな声掛け」、「立ち止まって考える」、「得意な人に問いかける・任せる」といったチームの特徴や課題でのフィードバックを活かしながら進みます。
途中前半の課題到着時間に間に合わないことがわかりましたが、計画を立て直し無事ゴール。前半の振り返りを行います。
「声掛けを通じて、全体での情報共有がしっかりとできていた。」
「和やかな雰囲気づくりを心掛けたが、課題達成や注意すべき場面では強めの声掛けを行うべきだった。」
前半のゴール地点で後半のミッションが与えられ、その場で計画を立て行動を開始いたします。
途中道を見失い迷う場面があり、引き返したり、立ち止まったりしながらも後半も無事ゴールできました。
「前半のことがあり課題達成に向け焦りすぎてしまう場面があり、得意な人に頼る、段階毎に立ち止まって考えることが抜けてしまった。」
「一つの考え方に固執してしまった場面で、新たな提案があり先に進むことができた。チームでなければゴールできなかった。」
最後は自身の振り返りとお互いへの二日間を通じたフィードバックを行います。
その後、得られたフィードバックや気づきが自身の職場や日常でどのように活かせるかを考えていただきました。
2026年4月に例年好評いただいている異業種参加型の新入社員向け社会人基礎力向上研修を実施いたします。