4月上旬、長野市は信濃毎日新聞社本社と近隣の公園、松本市はまつもと市民芸術館をそれぞれ会場に実施いたしました。
【アイスブレイク・目標設定】
始めにお互いの緊張を解くアイスブレイクを行います。
その後、自身の行動や考え方の特性について考えるワークを行いました。
自身の特性を知ったうえで、これから社会人として活躍するために伸ばしたい力、身につけたい力を考え、「社会人基礎力」(※1)を参考に研修目標を設定。自身の目標を考え向き合うことで学生から社会人へのマインドセットに役立ちます。
また、若手社員を対象とした場合は、自身の役割から想像して目標設定していただくことで仕事へのモチベーション向上も期待できます。

【ASE研修】
目標が決まったらチーム内で共有し、お互いの目標に向かいグループワークを開始。グループワークは「ASE」(※2)を行いました。
新入社員研修で行うASEでは下記の研修効果が期待できます。
自発的に学ぶ姿勢:
個人で設定した目標や使用する理論、実践的なスキルを活動を通じて身につけていただきます。体験が中心のため自発的に学ぶ姿勢を促します。
社会性の育成:
出される課題の解決にはメンバー同士の協力、協働が不可欠です。協力して取り組むことで、コミュニケーション能力、リーダーシップなどの社会性を養います。
課題解決能力の向上:
チームで協力し、アイデアを出し合う中で、課題解決能力を高めます。
心理的安全性を実感するチームビルディング:
課題解決に向けた協力やお互いの特性・目標を意識したコミュニケーションを通じて心理的安全性が確保される過程を実感いただきます。
各課題後は課題に向けたチームでのコミュニケーションやお互いの行動の振り返りを行います。振り返りの際は効果的なフィードバック手法を学んだうえで、良かった点や課題を伝えます。受けたフィードバックをそれぞれ次の行動に活かします。




【現場接続】
研修の最後にはお互いの1日の行動に対するフィードバックを行いました。
今回の気づきや学びを職場、現場で活かせるよう、どのような場面で身に着けた力を発揮できるかを考えていただきました。
【受講者振り返りより】
- 自分の行動に他者の目線でフィードバックをもらい、今後伸ばしていきたいところ、改善していきたいところが明確になった。
- 自分の成長目標を意識するだけで行動が変わった。日常の中でも自分の目標を設定していきたい。
- チームのみんなの特性を理解してからの意見交換は面白かった。
- どんどん意見を出し合うことで、限られた時間の中でも課題をクリアすることができた。思いついたら自分の中に留めず発信していきたい。
- 声を出すのが得意ではないが、小さい声でもメンバーが拾ってくれて議論してくれた。口に出す大切さを学んだ。自分もそういう声を拾えるようになりたい。
- 振ってもらわないとなかなか発言できなかったが、自分のアイディアが採用されたときは嬉しかった。自分から考えを伝えるられるようになりたい。
- 初対面の人の中で発言をすることがストレスだった。それでも繰り返す中で気にならなくなっていった。仕事の場面でも億劫に感じることもまずは挑戦してみたい。
- メンバーに恵まれ発言がしやすかった。自分からこういう雰囲気づくりをしていきたい。
- リーダーを担当した際に意見をまとめるのが大変だった。それぞれの役割や視点を理解したうえで聞き整理するべきだった。
- 発信力を目標にしていた。ただただ発言することだけを意識していたが、チームを混乱させてしまった場面があった。しっかりと自分の考えを持ってからまとめて発信するべきだった。
- リーダーが交替したことで進め方だけでなく意見の出しやすさも変わったのは発見だった。自分の立場、役割もしっかりと考えてチームに参加することの大切さを学んだ。
- 出された課題はどれもいきなり解決するのは難しいものばかりだった。小さな目標を立てて一歩ずつ進むことで解決できたものが多かった。今後難しい仕事に挑戦するときに思い出したい。
- 課題発見力の意味をしっかりと理解せずに目標にした。チームで取り組む中で課題発見力がどういう物か分かってきた。自分は課題発見が得意だと思う。研修を通じて自信になった。
※1 社会人基礎力職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力として経済産業省が提唱。「主体性」「働きかけ力」「実行力」「課題発見力」「計画力」「創造力」「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の12項目
※2 Action(実際的活動)、Socialization(社会化)、 Experience(体験)の略。

