同期の関係づくりを目的に新入社員研修を実施(土木管理総合試験所様)
自社でタテ・ヨコ・ナナメの関係づくりをテーマに3週間ほどの新入社員研修を行っており、その一環で「ヨコの関係づくり」を目的にご受講いただきました。
会場は長野市飯綱高原のアソビーバナガノパーク。
標高約1,000mにあり豊かな自然に囲まれた環境ですが市街地から車で約30分とアクセスも抜群。
夏日を観測した3月末からはうって変わり平地でも肌寒い日でしたが、野外炊事場など屋外の施設だけでなく会議室や体育館など快適に研修を行える施設が整っています。
この他にも宿泊や日帰り入浴、レストランもあり幅広い研修ニーズに対応可能です。
まずは集合研修を始めて数日、改めてお互いの距離を縮めるのと、慣れない研修に向かう緊張を解くためのアイスブレイク。
ゲーム形式でお互いの印象を伝え合うなど積極的にコミュニケーションを取るための準備を行いました。
続いて、お互いの行動や考え方の特性を知るワークを行いました。
どのような強み、弱みがあるのか、意思決定の場面で何を大切に判断しているのかお互いに確認し合いました。
自身の特性を知ったうえで、研修を通じて伸ばしたい力を「社会人基礎力(※1)」を参考に考え、チーム内で目標と理由の共有を行いました。
受講者同士それぞれの役割を通じてお互いの成長目標の達成を目指し協力します。
慎重に意思決定を行う特性の方が多く、主体性や働きかけ力といった一歩踏み出すための力を目標に掲げる方が多くいらっしゃいました。
「ASE(※2)」ではゲーム形式の課題にチームで挑戦します。一見すると運動神経や思考力が重要と感じるような課題を出します。
しかし、実際に挑戦してみるとなんとなくでは解決できません。チームで課題を達成するには、お互いの状況を知り、いろいろなアイディアを吸収してまとめ、しっかりと共通認識を持ち挑む必要があり、コミュニケーションが何よりも大切であることに気付きます。トライ&エラーを繰り返しながら課題解決を目指す中で自分の目標を意識していただきます。
そして課題後はお互いの行動に対しフィードバック(評価、改善点の指摘)を行います。フィードバックは効果的な手法を学び行っていただくことで課題への参加意識や信頼関係の向上につながります。フィードバックにより他者の目を通じた自身の行動から得た学びや気づきを次の課題に生かします。
ASEの課題をいくつか行った後、自分たちのチームの特徴や課題とその課題をどのように改善していくかを話し合いました。
「全員が考えすぎて動き出しが遅い場面がある。その逆はムダが多くなってしまうのでバランスを意識して進めたい。」
「ゴールを全員がイメージ出来ているかを最初に共有すべき。気が付くのが遅いと最後に取り返しがつかなくなってしまうかも。」
「うまくいっているときは発信が多いが逆は止まってしまう。そういうときの発信の方が重要では。」
「慎重になり過ぎて進まないことがある。失敗から学ぶ場面もあったから挑戦が大事。」
見えてきた課題と改善策を次の課題に活かします。
用意された食材から自分たちでメニューを考え、制限時間内に調理を行うプログラムです。今回は薪を使用してかまどに火をおこし調理をします。
チーム間での食材の交渉から始まり、火起こし、調理、盛り付け、並行して後片付けと多くの作業を役割分担しながら行います。工程を管理するために状況の共有・把握など調理スキル以上にコミュニケーションが重要となります。
慣れない屋外での調理でしたが見事、時間内に調理を終えることができました。
後片付けの後は残った火で焚火の定番、焼きマシュマロを食べながら小休憩。親睦を深めます。
一日の活動をふりかえりお互いにフィードバックを送り合います。
そして、研修を通じた学びや他者の目を通して知った自身の行動から、実際に職場でどのように活かせるかを考えまとめていただきました。
最後のプログラムはランタントーク。屋外での焚火トークを予定していましたが天候の影響により屋内でランタンの明かりを囲みながら行いました。
自身の生い立ちや、志望動機につながった体験などお互いの理解が深まる時間を過ごしました。
・フィードバックを行うことの大切さを実感した。事故防止の場面で活かせると思う。
・仕事で行き詰った時や失敗したときに周りの意見を聞いて自分の考えをまとめ伝えられるようになりたい。
・フィードバックやグループワークを通じて自分と他者の考え方の違いを知ることができ、自分の考え方を考え直す機会になった。
・個人目標をもって行動したことで普段通り過ごしていても気が付くことが多かった。仕事中も意識していきたい。
・主体性を目標にしていてリーダーに挑戦してみたかったが、一歩踏み出せなかった。次の機会では一歩踏み出せるよう行動力を身に着けていきたい。
・自分はリーダーをできなかったがいいお手本をたくさん見ることができた。参考にしたい。