美ヶ原高原で自身の成長を確認(信州名鉄運輸株式会社様・若手社員フォローアップ研修)
受講いただいたみなさんは、これまでにも信州アウトドア研修を受講いただいております。回数を重ねることで、働く中で考え方・行動の仕方の変化を自覚し、新たに課題に感じることが個人の目標にも表れていました。
ご受講いただいた入社1年目の皆さんは春に企業合同の新入社員向け社会人基礎力向上研修をご受講いただき、信州アウトドア研修は今回で2回目、2年目の皆さんは昨年の社会人基礎力向上研修とフォローアップ研修をご受講いただき3回目の受講となりました。
会場は美ヶ原高原の麓「桜清水コテージ」。自然の開放的な雰囲気の中でリラックスして研修に集中できます。
集合してまずは、久しぶりに会う同期や初めて会う先輩・後輩とお互いの自己紹介も兼ねたアイスブレイク。
ゲーム形式で行うことでお互いの距離が段々と縮まります。
自身やメンバーの行動や意思決定の強み、弱みを知るワークを行いました。
これまでの研修でも同様のワークを行っており、入社後から半年、さらにもう1年と働く中で特性が変化した方も見られました。
自身で働く環境や求められる業務内容によって変化したのではと推測していました。
入社してからを振り返り、これまでの経験と社会人基礎力※を参考に伸ばしたい力を考えます。
チーム内でお互いの成長目標とその理由を共有しました。
以降の課題では毎回リーダーを決めて取り組みます。リーダーとメンバーはそれぞれの役割を通じてお互いの成長目標の達成を目指します。
ASE※はゲーム形式でグループで課題に挑戦し、アイデア創発、トライ&エラーを体験し、短期間で行動変化を促す効果が期待できる活動です。
課題の前にこれまでにご受講いただいた研修でも学んだ他者への効果的なフィードバック(評価、改善点の指摘)方法を振り返りました。
課題を終えるたびにリーダーやチームへのフィードバック。
フィードバックにより他社の目を通じた自分の行動を知ることができ、得た学びや気づきを次の課題に生かします。
達成できなかった課題もありましたが、課題のクリアが目的ではなく、達成に向けてどのように考え、チームに関われたかを大切にしています。そこから得られた学びが課題達成の喜びや、達成できずに味わった悔しい思いと共に深く記憶に残ります。
登山研修での課題を発表。必要なスキルを学び、受講者自らルート選択や時間計算を行い課題達成に向けて計画を立てました。
チーム毎に全員が納得するルート設計が行えました。
与えられた食材でレシピを調べたりせずに自分たちで夕食と翌日の朝食メニューを考えて調理をします。2チームでお互いのメニューに合わせ食材を分け合い調理を開始しました。
慣れない薪を使用しての料理ですが、火起こし担当、調理担当などに分かれ効率よく調理をすすめます。
カレーうどんとサツマイモのサラダ、トマトソースパスタととりがらスープが出来上がりました。
最後にチームクッキングと一日の振り返りを行いました。
「意思表示をはっきりすることで議論が進み、役割分担がしっかりと行えた」
「自分の作業に集中してしまい全体が見れず、時間オーバーにつながってしまった」
各チーム得られたフィードバックを翌日の活動に生かします。
「違和感を感じたら口に出していこう」
焚火を囲みお互いの理解を深める「セルフストーリー」を行いました。
最近の趣味や会社での今の自分について、成長を実感したこと変化したことや悩み、そして今後の目標など自由に語り合いました。
焚火トークは、1日の活動でお互いへのフィードバックを通じて信頼関係を高め、心理的安全性を確保した状態で行うことを大切にしています。
朝はそれぞれのチームで決めた時間に合わせて行動開始。朝食と準備を済ませ登山口に集まりました。
登山中の役割を決めて地形図とコンパスを頼りに歩き始めます。
登山の最中には様々な問題が起こることも。
「体力的に厳しいメンバーがいる。どのようにサポートするか。」
「現在位置が間違っている気がする。道を間違えたようだ。どうリカバリーするか。」
「目標時間に間に合わなそうだ。これまでの経験をいかしてどうすればよいか。」
発生した問題に対してチームで解決法を検討し、メンバー1人1人も貢献の仕方を考えます。
山頂ではバラバラにスタートした2チームが合流することができました。
それぞれのチームでリーダーを交代し、下山が最後の課題となります。
ここで味の素株式会社様からサンプリング提供頂いた「アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®」を摂取します。2日間の学びを最大限発揮できるようエネルギー補給!
両チームとも設定した時間に無事到着することができました。
最後は2日間を振り返りチーム内でお互いにフィードバック。具体的に良かった行動、日常につながるアドバイスやエールを送り合いました。
「とても頼りがいがあったが、分からないことは遠慮なく聞いて欲しい。もっと周りを頼って欲しい。」
「細かいことに気が付く力がある。もっと自分から行動してもいいのでは。」
「よくまわりを見て気を使ってくれた。ただ違うと思ったら行ってほしい。」
「違和感を感じて個別に相談していた。大切なことはチームに共有できるといい。」
「自分から動けてすごい。ただ行動の前に共有して欲しい。」
2日間行動を共にした信頼関係を感じるフィードバックを多く聞けました。
登山研修中に発生した問題などは仕事の現場でも起こり得ます。
野外研修で起こることは、日常とはかけ離れて見えますが、実は類似しています。
このような問題に対しチームとして、個人として向き合いトライ&エラーをした経験を実際の現場に例えて考えることで、実社会でも経験を活かすことができます。
・複数人で立場を変えながら同じ目標に向かって協力して行動した経験を今後活かしたい。仕事は1人ではできないので、話し合い、共有しあうことの大切さを学んだ。
・課題に向き合い自分の考えや意思を伝える力が身についた。職場で助けを求める時、また相談されたときに、しっかりと考え言葉にして伝えたい。
・トラブルやエラーが起きたときは判断を後回しにしないことでダメージを最小限にできる。判断に迷うときは他者と連携して解決したい。自身には連携の部分で伸びしろを感じた。
・自身の考えを言語化する力が身についた。分からないことなど相談するときも丸投げするのではなく自身の意見、考えを込めて伝えたい。
・1人で仕事をすることが多いが、チームで行動したことで時間の使い方や大切さ再認識した。また人を頼る経験にもなった。
・チームで行動する上で相手の価値観を把握し尊重した提案が大切だと感じた。
・つらい場面でのチームの雰囲気づくりを職場でも活かしていきたい。
信州アウトドア研修様での研修は今年で3回目となりました。毎回、新たな学びや気づきがあり、驚かされてばかりです。自然というフィールドでの研修は、受講者が「本来の自分」に気づく貴重な機会です。単に「辛い・きつい」という経験ではなく、どうすれば状況を改善できるかを皆で考え、行動し、チームで目標を達成するプロセスが今後の業務でも必ず良い結果をもたらすと確信しています。昨年新入社員だった2年目の社員が大きく成長している姿を見せてくれたことは感動的でした。今後もこの研修を通じてさらなる成長を期待しています。
信州名鉄運輸株式会社 人事部 久保田祐介様