標高2000mの登山でリーダーシップの実践 ー 企業合同リーダーシップ研修@松本市・美ヶ原高原
長野市、松本市の企業様4社から5名の皆さまにご参加いただきました。
信州アウトドア研修は受講企業様毎に研修プランを作成する、オーダーメイドでの実施を基本としておりますが、テーマを設定し1社1名様から募集し、ご参加いただける企業合同参加型の研修も企画しております。
今回は20~40代の中堅リーダー、管理職の方向けに、リーダーシップ養成をテーマに実施いたしました。
(今年度合同研修は4月に新入社員向けの日帰り社会人基礎力向上研修、5月に登山を含む一泊二日の合同新入社員研修を企画・実施しております。)
今回ご受講者を派遣いただいた企業様から、ご受講いただいた理由として下記のような声をいただきました。
▽他社の方がいる中でコミュニケーションの経験を積んでほしい。
▽リーダーのポジションだが、受け身の姿勢になることが多い。積極的な姿勢を身につけてもらいたい。
▽今後リーダーになっていくために、リーダーシップを学びリーダーの経験を通じ自分に何が必要か感じ取ってほしい。
今日初めて会うメンバーで、最初は硬い雰囲気でしたがアイスブレイクを通じて緊張がほぐれてきました。
特性把握ワークでは自身と一緒に研修に参加するメンバーの思考や行動の特性、その強み弱みを学びます。
また、普段の自分、会社での自分の違いや、自分の周りの人や組織をイメージして特性を想像し、どのように振る舞えば、どのように伝えればコミュニケーションが円滑に進むかを学びました。
研修目標はメンバーと共有しお互いの目標達成に向けて協力し合います。
判断など意思決定に関する目標や主体性、状況把握力を目標に上げる方が多くいました。
ASE※の課題の前に他者への効果的なフィードバック(評価、改善点の指摘)方法を学びます。
課題毎にリーダーを決めて取り組みます。課題を終えるたびにリーダーへのフィードバック。
リーダーだけでなく他のメンバーもフィードバックで得た学びや気づきを次の課題に生かし、チームで成長を目指します。
昼食休憩を挟み、午後の始めはリーダーシップについての座学から。
状況に応じて求められるリーダーの行動、リーダーシップの発揮し方を学びます。
座学の内容と午前中の反省を生かし、2種類のASEの課題に挑戦しました。
最後の課題は目隠しをして行います。伝え方を工夫しながら、お互いの状況や認識を丁寧に確認し合いながら行いましたが失敗してしまいます。
落ち着いて状況を整理できなかった点、お互いに気を使いすぎて意見を出すのに遠慮がちになってしまった点が反省としてあがりました。
成功した課題の達成感、失敗した課題のくやしさと共に学んだ内容が記憶に残ります。
ここで2日目の登山のミッションを発表。
リーダー役と、他のメンバーの登山中の役割を決めて、前日に立てた計画に従って行動開始。
梅雨が明けたばかりで気温の高いなかで、お互いの体調を気遣い合いながら進みます。
地形図とコンパスを頼りに登山道を探しますが、なかなか見つけられず時間が過ぎていきます。
前日の課題が思い返されるなか、メンバーの気付きで予定のルートに無事戻りました。
登り始めで大幅に遅れたものの無事目標の時間までに目的地に到着。前半の振り返りをします。
▽声がけを心がけたが、迷ったり疲れが出た場面では難しくなってしまった。
▽苦しいとき、つらいときには自分のことで精いっぱいになってしまった。
後半はリーダー役を交代し、ミッションで指定された時間までに下山します。
リーダー決めでは、前日のASEで課題を達成できなかった時にリーダー役をされていた方が、自分もチームを課題達成に導きたい、達成感をチームで共有したいとリーダーに立候補しました。
他のメンバーもリーダーの思いに共感し、士気が高まったなか下山を開始します。
ここで味の素株式会社様からサンプリング提供頂いた「アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®」でエネルギー補給。慣れない登山の序盤で迷い消耗した体に染み渡ります。
途中で課題の時間にギリギリ間に合わないかもしれないことが判明します。
リーダーと課題達成をするために、メンバーそれぞれが自身に与えられた役割でリーダーシップを発揮し目標を達成するにはどうすれば良いかを考えます。
より密に声を掛け合い、状況の確認を行いながら、目標に向けて再出発しました。
見事巻き返しに成功し課題時間内にゴール!最高の達成感を共有しました。
最後に振り返りとお互いへのフィードバックを行いました。
▽メンバーの得意分野を知り、信頼し仕事を割り振ることで効率が上がった。この経験は仕事でも生かせる。
▽人に任せることが苦手だったが、人に任せることで自分のやるべきことをやれた。職場でも協力して取り組み、達成感を共有したい。
▽発信には苦手意識があり、今回も難しさを感じた。自信を持って話すには状況の理解が大切だと感じた。
▽意見や主張に苦手意識があったが今回の学びを部内、社内で実践していきたい。
▽フィードバックのありがたさを実感した。
▽今後前に出る場面が増える中でリーダーの経験は生きてくると思う。
▽頼もしいリーダー像を見ることができた。取り入れて身につけたい。