1日目は長野市飯綱高原のアソビーバナガノパークに集合し、まずは自分自身を見つめるワークを行いました。経済産業省が示す「社会人基礎力」の12項目から、それぞれ「課題発見力」「主体性」など2つの項目を選び、研修目標にしました。屋外に移動して身体的、心理的に負荷のかかる、ゲーム形式のアクティビティ「ASE研修」に取り組み、課題ごとにリーダーを決めてアイデアを出し合い、各課題の後にメンバーからリーダーへのフィードバックをしました。
夕方は用意された食材から献立を考える「チームクッキング」。火起こしや食材を切るなど役割分担をし、ポトフや炊き込みご飯、ナポリタンなどが完成しました。
夜は焚き火を囲み、これまでの歩みや入社の経緯などを語る「セルフストーリー」を行いました。学生時代に学んだことや、なぜ今の会社に就職したのかなどを語り、参加者同士の意外なつながりを知ることもできました。終了後、翌日の登山研修のリーダーを決める場面では、「自分がやります」と手を上げる姿が見られました。
2日目は早朝に手早く朝食を準備して登山を開始。天候にも恵まれ、動き出してしばらくは順調な足取りでしたが、間もなく「今どこにいるんだろう」「(地形図の)この道はこれじゃない?」など、現在地の把握や登山道探しに大苦戦します。
リーダーが積極的に声をかけ、来た道を戻って確認したり、数人で偵察に出たりしながら、「この道だと思う」「多分このあたりにいると思う」と相談。背丈を超えるような高さのササの中を進み、迷ったエリアを抜け出すと、「よく頑張った」とたたえ合い、握手しました。
途中休憩を挟み、それまでの登山の振り返りをし、現在位置の確認や進む道を選ぶ際に「明確な根拠がなく、雰囲気で意見を言ってしまっている」といったチームの課題が見つかりました。「根拠を持って計画、行動」「曖昧な発言はなし」「決まったことは共有」などに取り組むと決め、登山を再開します。
目標地点に登頂した際には、地形図などを基に確認し合いました。記念撮影の後、「アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®」や行動食でエネルギーを補給しながら下山ルートを考えます。
目標時間に向け、上りと同じルートにするか、別の道を選択するか、意見を出し合いました。事前の計画に基づくと、目標達成ができるかはっきりしませんでしたが、達成を信じて下山しました。
最後の振り返りでは、「状況把握力」と「発信力」を目標に掲げていた受講者が他のメンバーからのフィードバックなどを踏まえ、「自分自身が冷静に物事を見ることができていると分かった。発信して意見を伝えなければ意味がないことも分かった」話していました。
【研修担当者様の話】(社名50音順)
高沢産業様
「2日間の体を動かす研修を通じて、座学では得られない多くの学びや気づきを得ることができたと思います。様々な役割を経験し、その過程で時には失敗もあったかもしれませんが、その分、多くのことを吸収できたのではないでしょうか。また、今回は異業種の方々との合同研修でもあり、同年代の皆さんから多くの刺激を受けたことと思います。この貴重な経験を、ぜひ今後の社会人生活に活かしていただきたいです」
長野都市ガス様
「弊社新入社員向けに企画いただいた研修に同行させていただきました。研修の中で、課題を達成するために、個々の役割を意識しながら、協力して取り組む姿勢が印象的でした。単に『厳しい、キツい』ではなく、状況・場面に応じてそれぞれが考え、チームとして決断することで、チームワークや課題解決力の向上に繋がったと思います。また、他社の同年代の方々とともに切磋琢磨しつつ、結束して取り組む中で、たくさん刺激を受け成長に繋がったように感じました」
【受講者の振り返りから】
・自分ではあまり発揮できていないと感じている『主体性』を研修目標に選んだ。フィードバックで他のメンバーから発揮できていた場面があったと聞けて良かった。
・研修目標を計画力にした。細かい点はすべて決めるのではなく、時に全体から考察して取捨選択も必要と感じた。
・職場でトラブルが起きた時など、上司や先輩の話を聞くだけではなく、自分の意見を発信して積極的に話し合いに参加したい。
・職場では気を遣い過ぎず、間違いを恐れないことを意識したい。
・リーダーを務め、意見を言いづらい人が持っている良いアイデアを聞き出せないのはもったいないと思ったので、個々に意見を求めるようにしたい。