「何とか問題を解決しようと考える力が身に付いた」「他の人の良いところを見つけて伝える」 長野県労働金庫様の新人研修
1日目は本店での座学研修の後、夕方に飯綱高原のアソビーバナガノパークに移動して「チームクッキング」と「焚き火トーク」。2日目は、リーダー役、サブリーダー役を交代して、ASE研修(身体的、心理的に負荷のかかるゲーム形式の課題解決型のアクティビティ)に挑戦。困難な課題もメンバーで意見を出し合い、トライ&エラーを繰り返しながらクリアを目指しました。
「チームクッキング」は調理時間が限られる中、まずは3分間の作戦会議でメニューを考えました。
「ソースをアレンジしてパンと食べるとか」「カレーうどんも作れそう」など、アイデアがどんどん出ます。薪で火をおこし、手際よく調理を進めて、トマトソースのパスタと野菜たっぷりのコンソメスープが完成。
ただ、制限時間はオーバーし、「パスタをゆでる時間を気にしていなかった」などの発言がありました。
タイムマネジメントが課題に挙がり、研修2日目もチームとして取り組むことになりました。
「焚き火トーク」では、就職先を選ぶ際に大切にした思いや、仕事を始めて悩んでいることなどを自由に語り、仲間の話に耳を傾けました。
2日目はまず会議室に集まり、4月に策定した自身の決意表明(行動方針)について、4カ月が経ち、どの程度実践できているか、課題と感じている点は何かなどを考えました。
続けて、12項目ある「社会人基礎力」を踏まえ、研修目標をひとり一人が考えて発表しました。
「チームで活動する時に意見を言い、失敗を恐れず、人を巻き込んで行動に移す」
「忙しい時でも細かい計画をしっかり立てる」
「ピンチの時こそ、冷静になって考え、抱え込まずに周囲に伝える」などが挙がりました。
ASE研修は5種類に挑戦。10人が交代でリーダー、サブリーダーを務めました。
前日のチームクッキングの反省を生かし、作戦会議では、制限時間を意識して「リーダー以外も積極的に発言し、時間を気にしよう」などの意見が出ました。
試行錯誤を繰り返し、課題を制限時間ぎりぎりでクリアすると大きな歓声が上がりました。
クリアした後はリーダー、サブリーダーへのフィードバックの時間です。
「アイデアを否定せず、意見を言いやすかった」
「解決策がなかなか見つからず、静かになった時に『とりあえずやろう』といった声掛けがあっても良かった」
互いの良い点は褒めつつ、今後の伸び代も伝えました。
最後の研修のまとめでは、ひとり一人に他のメンバーがフィードバックをし、「明るさでチームを引っ張り、細かい点にも気を配っていた」「アイデアマンだと思った。チームが違う方向に進むことができた」などと指摘し合いました。
【研修の振り返りから】
「意見が出なかったとしても、何とか問題を解決しようと考える力が身についたと感じる」
「他の人の良いところを見つけて伝えることの大切さが分かった。他の人からのフィードバックがとてもうれしく、自信につながった」
「同期同士だから発言できることもあるが、配属先でも意見や発言をし、先頭に立って取り組んでいければいいと思った」
【研修担当者の話】
「弊庫は、〝挑戦し続ける『チーム』″づくりに向けて2023年より組織カルチャーの進化に取り組んでいます。
その一環として、今回は新入職員を対象に、『主体性を持ち失敗を恐れずに挑戦する姿勢』を養ってほしいと思い、本研修を企画しました。研修を通じて、お互いの良い行動を積極的にフィードバックし合うことで、自己理解の促進や同期とのリレーションが深まっている様子が見受けられました。
本研修をきっかけに、今後は個々の特性を活かしたリーダーシップを全員が発揮していくことを期待しています」
(注)「社会人基礎力」
職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力として経済産業省が提唱。「主体性」「働きかけ力」「実行力」「課題発見力」「計画力」「創造力」「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の12項目