１日目は、長野市飯綱高原の大座法師池のほとりにある「ナガノフォレストビレッジ」でテント泊です。
リーダーを決め、制限時間内に湖畔のキャンプ場にタープとテントを設置。キャンプの経験がないリーダーに代わって、知識があるメンバーが中心になり作業しました。
作業後の振り返りでリーダーは「知識がある人の意見を吸収して進めた」。他のメンバーも「作業はよく分からないので他の人に振っていた」との発言のほか、「時間を意識するために、タイムキーパー役を決めた方がいい」との提案もありました。
夕食はチームクッキング。事前に用意された食材に加え、施設内のマルシェで地元産の野菜などを調達し、パスタやサラダなどを作りました。
今回は制限時間を意識し、「あと１分」などと声を掛け合いました。
和気あいあいとした様子で調理が進みましたが、メニューを明確に決めず、作業を進めたことに対し、「わいわいとノリの良さで楽しむだけでなく、冷静になり落ち着いて考えることも必要」「どんどん物事が決まっていくので、テンポをゆっくりにした方がいい」との指摘もメンバーから出ました。
初日の夜は、焚き火を囲むセルフヒストリーの前に１日目を振り返りました。
「（状況を）分析する人がいない。分析は仕事でも必要になる」「立ち止まって一度考え、冷静になることで意見が出てくると思う」など、５人のチームの現状を「分析」しました。
続けた方がいい５人のチームの良さとして「積極性」、改善点として「時間の余裕」「切り替え」、挑戦することとして「分析」「冷静さ」「客観的になる」などが挙がりました。
セルフヒストリーでは、学生時代に取り組んだスポーツや勉強、人生を変えた出会いなどについて語り合いました。
翌日は午前５時過ぎに起床。今にも雨が降り出しそうな曇り空です。手際よく朝食を準備したものの、出発時間は計画より１時間近く遅くなってしまい、リーダーは「時間配分を意識していこう」と呼びかけました。
登り始めるとハイペースで進み、スタートの遅れを挽回していきます。ただ、あまりの速さに「脚がつりそう」との声も上がり、ペースを調整しようとしますが、ついつい速くなってしまいます。樹林帯を抜けると雨脚が強まり、足元を確認しながら慎重に山頂へ。
山頂付近では行動食と「アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®」でエネルギー補給をし、下山に備えました。
ペースが落ちないことに対し、講師からは「つらそうな仲間に『大丈夫？』と聞くと、『大丈夫』と答えが返ってくることが多いので、聞き方を工夫すると様子を把握できる」とのアドバイスもありました。
【研修振り返りから】
「私たちのチームは積極的に発言ができ、計画も素早く立てられるメンバーが揃っていました。しかし一度立ち止まってじっくりと冷静に考える時間が欠けていたので、足りない力を全員で補えるよう意識することで、よりまとまったバランスの良いチーム作りができると思いました。職場という多様な人が集まっている集団の中で、自分の性格の強みを活かしながら、チームに足りない力を意識し、自分が補えるようなバランスの良いチーム作りをしていきたいです」
「状況把握力を研修目標にしました。1日目にリーダーを務めた時、進行中の出来事を客観的に見ることができなかった。2日目の登山で下山の際、道順を決めずに下り始めようとしていたチームに対し、確認するように提案しました。状況をつかむことができたと思います」
