「まずは挑戦、そして振り返り、分析することの大切さ」長野県労働金庫様の新人研修
(タイトルの「まずは挑戦」は受講者の振り返りから)
冒頭の目標設定では「得意ではないことを伸ばしたい」と話しながら仲間と共有。2チームに分かれ、その後のフィードバックでもお互いの目標を意識して取り組みました。
研修会場は標高約千メートルにあり、真夏でも木陰では涼しさを感じます。ブルーシートを使った課題に挑戦したチームは「まずはこの作戦でやってみよう」「係を決めて役割分担しよう」と積極的に声を掛け合いますが、制限時間をオーバー。
フィードバックではリーダーやチーム全体に対し、「指示の出し方が柔らかく、和やかな雰囲気だった」との評価の一方、「意見がまとまらず、ばらけたままだった」との声も出ました。
続いてキャンプサイトの一角にある炊事場でチームクッキング。研修講師は「役割分担がポイント」とアドバイスしました。
リーダー、サブリーダーが「時間がかかるものから先に作ろう」と声を掛け、てきぱきと進め、制限時間の2分前に完成。カルボナーラ風うどん、中華スープ、トマトリゾット、和風パスタなどが並びました。リーダーは「みんなが作業を探して主体的に動いていた」と話しました。
研修後半に向け、チームの課題や挑戦したいことを話し合い、「コミュニケーションや声掛けをもっとしていきたい」などの発言がありました。
後半のASE研修は難度が高く、ひとつのチームはクリアできず。課題だった意思疎通に関して「(互いの考えや発言内容を)理解できず、分かっていないメンバーもいた。みんなに伝え、確認して進めていくべきだった」との指摘も出ました。
研修のまとめでは、仲間に一日の研修を振り返りフィードバック。「先陣を切って取り組むのはすごいが、決断力に欠けてところがあった」「意見をもっと踏み込んで言ってほしい」など、互いの今後の成長を期待して伸びしろも伝え合いました。
【研修の振り返りから】
・「『自分を見つめ直す』がテーマの一日だと感じました。貴重なフィードバックを頂き、ありがとうございました」
・「普段の研修と違い新鮮だった。自分や同期の様々な一面を知る良い機会になった」
・「柔軟性を研修目標にした。自分が置かれた状況の中でできることを探す能力だと気づけた。できることを増やすことが柔軟性の向上につながると感じた」
(研修での学びをどのような場面で生かしますか?)
・「どんな状況でもお互いに足りない部分を補いながら仕事をしていきたい」
・「どのような業務でも見通しや計画を細かく立てる」
・「分からない業務や失敗の原因を早めに解決して次に生かす」
【研修担当者様の話】
「弊庫は、〝挑戦し続ける『チーム』″づくりに向けて2023年より組織カルチャーの進化に取り組んでいます。
その一環として、今回は新入職員を対象に、『主体性を持ち失敗を恐れずに挑戦する姿勢』を養ってほしいと思い、本研修を企画しました。
研修を通じて、お互いの良い行動を積極的にフィードバックし合うことで、自己理解の促進や同期とのリレーションが深まっている様子が見受けられました。
本研修をきっかけに、今後は個々の特性を活かしたリーダーシップを全員が発揮していくことを期待しています」
(注)ASE研修
Action(行動)、Socialization(社会化)、 Experience(体験)の略。アイデア創発、グループで課題に挑戦し、トライ&エラーを体験し、短期間で行動変化を促す効果が期待できる活動